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心の奥底に「子どもが好き」で里親自身の幸せにも結びついていると思われた。この里親さん方は、里親歴三十年、四十年で、年齢も六十歳かそれ以上の方々で、委託児もこれまで四、五人から十五、六人とお聞きして只々驚きと頭の下がる思いだった。
わが国の里親制度状況の推移をみると、登録里親は、戦後四千有余人からはじまって、徐徐に増加し、昭和三七年総人口九千五百万人のとき、一九、二七五人となり最高、以降漸減して昭和五五年以降は八千有余人となり現在に至っている。札幌市の場合をみると、昭和三七年には一二六人(手稲町を含む)であり、その後増減し、一〇〇人から一三八人の間を推移し、人口一七七万の現在一二六人である。以上の推移は、人口増に対して里親数減少の傾向を示している。わが国里親制度研究の権威松本武子さんは、「わが国で里親制度の発展がおくれていることの原因に、広報活動の劣性があることを国にも地方自治体にも訴えたいところである」(松本武子著里親制度の実証的研究)と指摘している。
この指摘に関連して思うのだが、ユダヤ人六千人にビザを発行救済をはかった外交官杉原千畝さんについて、もう少し広報活動が活発だったらなあと思うのは私だけだ
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